清泉女子大学

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その他

For Ukraine, For Japan ウクライナ避難民支援ボランティアとその後

いまだ続くロシアによるウクライナ侵攻。侵攻によって国内に住む人々にも多くの影響を与えています。私は昨年八月隣国ポーランドでボランティア活動を行いました。

「The Volunteer Program for Ukraine」とは、私が応募を決めたわけ

「The Volunteer Program for Ukraine」は日本財団ボランティアセンターが主催したプログラムです。昨年、100名を超える学生が7回に分けて現地へ派遣され、ウクライナ難民支援活動に励みました。私がこのボランティアプログラムについて知ったのは、本学のとある授業内でこの活動について聞いた時でした。この話を聞いたとき、「ただ自分にも何かできないか」それだけを感じすぐに応募を決意しました。コロナ禍に決して安全とは言いきれない場所へ行くことに対して、迷うことはありませんでした。

現地での活動「プシェミシル駅」

ウクライナとの国境付近にある、ポーランドのプシェミシル駅で活動していました。駅内の案内や、荷物の運搬、電車を待つ子どもとの会話など、その都度必要だと感じたことに私たちは取り組みました。朝や夜にも避難を強いられる子どもや、涙が止まらず私の肩で泣いていたお母さま、切羽詰まって質問を続ける姉妹、アメリカからウクライナ国内へ人道支援に向かう夫妻など、いろいろな方に出会い話をしました。こういった出会いを通じて、現地でのリアルを痛感しました。

現地での活動「避難民一時滞在施設の立ち上げ準備」

プシェミシル駅での活動以外にも、駅近くに避難民一時滞在施設を立ち上げるための準備を行いました。何もなかった倉庫にカーペットをひき、絵を描く。現地まで来たのに、今避難民の方が近くにいるのに、どうしてこの活動なのだろうと思ったこともありました。しかし、帰国後その場所を避難民の方が使っていると聞き、間接的な支援の大切さと私たちの活動が形に残った喜びを感じました。

帰国後の活動と想い

私は帰国後、自分の見たことや感じたことを少しでも多くの人に知ってもらいたいという気持ちから、教育機関やチャリティーコンサートで計6回講演会を行いました。心を落ち着かせて毎日の生活を送れないこと。これはウクライナ避難民の方だけではありません。紛争や災害、医療や教育の不足により不自由を強いられている人は世界中にいます。私は現地でも帰国後も無力さを感じることがありましたが、活動を通して今では「知ろうとすること、関心を持つこと」が一番重要なことだと感じています。 故郷やアイデンティティを奪われた方々が、少しでも早く心安らぐ場所へ戻れますように

この記事を書いた人
桃園愛実

英語英文学科?三年